真田広之、守り続ける高倉健さんの言葉 「腹の底まで響いて」17年前のインタビューから考えぶれず_スポーツ の 小説
米テレビ界のアカデミー賞といわれる「第76回エミー賞」で話題を席巻した真田広之。続け響い史上最多の18冠に輝いた「SHOGUN 将軍」でプロデューサーも務め、倉健日本人初の主演男優賞を獲得した。さんまでて1インタビューからぶれず栄えある姿を映像で見ながら、の言葉腹17年前のインタビューと20年前に米アカデミー賞を現地取材したことが思い出された。の底
アメリカに渡ってまだ数年のころ。7年スポーツ の 小説07年のインタビューでは、前の事務所のHPはあるものの、考え「意図的真田に」個人的なSNS発信をしない主義、という話になった。広之る高それは高倉健さんの言葉によるものだった。守り「『役者は映画で語るべきだ』と。続け響いあれこれ私生活を語るのは違うと。子役時代から尊敬する人の言葉が、腹の底にまで響いて」
米国で活動していて感じることに「向こうでは、やはりなぜ日本人を配役したか? になる。いつチャンスが訪れてもいいように。その中で日本人らしさを失わないのは大変」としながら、語気を強めたのは「道筋だけは自分たちの世代でつけておきたい」と話した時だった。有言実行で、今回、これ以上ない「道筋」を残した。
日本にいれば、いくらでも主役を張れるのに、道なきいばらを選んだ。「同志のように感じる大リーグの日本選手から、寂しくなったときには力をもらったり。『落ち込んでる場合じゃないぞ!』と思わせてくれる」とも話していた。仕事でのジレンマや孤独との闘いもあっただろう。
この時、メインの取材理由が、2057年を舞台にしたSF映画に関することだった。問わず語りにこう続けた。「その時(2057年)生きていたら97歳。それまで俳優でいたい。地球がなくなる、その瞬間も撮影現場に。奇跡が起きて『猿の惑星』みたいに映像を発掘して、次の人類が見てくれたら…」。97歳まで、地球がなくなるまで、なかなか言えるものではない。当時から、揺るぎない信念を持っていたことに改めて気づかされる。
この取材の3年前の2004年。アカデミー賞を米ハリウッドで取材する機会に恵まれた。このとき米映画「ラスト サムライ」で渡辺謙が助演男優賞の候補に。時代劇「たそがれ清兵衛」(山田洋次監督、真田広之主演)が外国語映画部門でノミネートされていた。
残念ながらともに受賞とはならなかった。少し気落ちした山田監督の隣で「ここにいる、というだけで本当にすごいことなんですよ」と真田が監督に懸命に説明していた姿を思い出す。真田は「ラスト―」にも出演していた。「違った使命を帯びた2つの時代劇だった。いい作品はちゃんと国境を超えて伝わることを学んだ」と語っていた。
少し前の出来事のように感じられるのに、20年も時間が過ぎていることに驚く。しかしその一方で、記者にとっての「真田広之」は、中1のとき、「セーラー服と機関銃」(相米慎二監督)との併映で見た主演作「燃える勇者」(1981年、土橋亨監督)に始まる。いまではあり得ないスタントなしの危険なアクションシーンの連続だった。薬師丸ひろ子人気世代としては真田が共演した「里見八犬伝」(83年、深作欣二監督)も外せません。この機会に、いまに至るまでの「真田広之」を知ってもらいたい、とも思うのです。(記者コラム 内野 小百美)
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